13人目の怒れる男

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君の名は。

昨年最も話題になったと言っていい映画。アニメは普段観に行かないため避けていたが、邦画の歴代興行収入第2位を記録したこともあり、映画好きを自称するなら観ておかなければと思い鑑賞。
一言でいえば、震えるような映画だった。ここまでどストレートに心に刺さる映画は久々に見たかもしれない。男女の体が入れ替わるという王道のコンセプトでありながら、徐々に二人の距離が縮まっていく初々しさとロマンチックさと快感、でも実は違う時間軸を生きており現実には会うことができない切なさと悲しさ、時間を超えるSF的な神秘的感覚、そして終盤の感動と胸が満たされる感覚。観客の感情を揺さぶり、どん底に落としながらも希望を見せ、「生きていてくれ!」「二人を引き合わせてくれ!」という願いを最後には叶え、満足して帰らせてくれる。シンプルでストレートながらも盛り上げ方もうまく、本当によくできているなあと思う。高校生の時に初めて細田監督の時をかける少女を観たが、鑑賞後の胸が詰まる感覚を思い出して、そう、こんな感じだったなあと懐かしく思った。その時に劣らないくらいショッキングな映画だった。
なぜこんなにも人気なのかと見ている間もずっと考えていたが、王道で分かりやすそうだからこそ、大人でも観れそうだと思って足を運ぶ人が多いのかもしれない。自分も最初は、男女の体が入れ替わるという分かりやすいコンセプトに綺麗な映像のアニメという印象で、高校生の恋愛ならちょっと青臭そうだが観れなくはなさそうだと思っていた。奇をてらって難しいことをせずストレートに作ったことが結果として客層を限定せずここまでの人気に繋がったのかなと思う。全くの私見だけど、宮崎駿が引退しジブリが新時代に入る中、国民的アニメ映画を作ることができる存在は細田守ぐらいかと思われていた中でこの映画が公開されたという状況も、注目を浴びる一因になったかもしれない。