13人目の怒れる男

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お金2.0

簡単にまとめると、将来的に技術の発展により働かなくても十分に生きていける社会が実現し、資本主義の支配が薄まり社会経済システムそのものが根本から変わっていくのではないかという話。

ただし個人的には筆者はテクノロジーによる発展を過信しすぎているのではないかと思う。まだテクノロジーやセーフティネットによって労働が不要になるほど豊かな社会が実現される気配はなく、相変わらず働くことやいくら稼ぐかといった資本主義的な考えは長い間重要であり続けると思う。内面的価値や社会的価値の話も同様で、そうした価値に基づくシステムも確かに大きくなっているかもしれないがそれだけで食べていけるとは思えず、資本主義システムはまだ優勢だろう。

日本が少子高齢化でジリ貧に向かい、おそらくこれからますます貧困化していくことを考えると、テクノロジーによる不労社会の実現とそれによる社会経済システムの変化というのは少し空想がすぎるというのが今時点での率直な感想。ただし自分の認識が甘いだけで筆者にはまた違う景色が見えているのかもしれず、自分では全く持ち得ない視点や考え方に触れられた点では良かった。