13人目の怒れる男

主に本や映画の感想など。語る人がいないのでブログに書いています。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

※ネタバレあり

おそらくだけど作り手は純粋なサスペンス映画を作りたかったんだと思う。そういう視点で観れば、それはそれで面白かった。

ただし突っ込みどころも多い。死刑制度の撤廃を熱心に訴えるわりに自分の命(あるいは仲間の命)はずいぶん軽々と捨てている。ラストシーンにしても、そのまま終わってくれれば良いものの、あんな茶番劇に付き合わされていたのかと思うと正直がっかりした。

純粋な娯楽としてのサスペンス映画だから、そういう所に突っ込むのはあまり意味がないと分かっている。これは死刑制度というテーマを扱っているように見せかけた、ただの娯楽映画。個人的にはあまり好きなタイプの映画ではない。