ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
すでに5作目まで制作が決まっていると言われるスピンオフの2作目。本作の監督はシリーズ6作連続でデヴィッド・イェーツ、映画自体も目新しさはないが安定して楽しめる、まさに安心と信頼のシリーズになっている。全5作で舞台となる都市も毎回変わるようで、リオデジャネイロ、ベルリン、ローマがすでに予想されている(個人的にはマーケットを取り込む意味でも中国、日本などアジアが舞台になっても面白いと思う。ファンタビシリーズでは可能性はかなり低いだろうけど)。
初期の子供向けファンタジーから後半にはシリアス路線へ転換し、今では大人でも楽しめるドル箱コンテンツになったハリー・ポッターシリーズ、個人的にはこのスピンオフ全5作が終了してもまだまだ金になるので息長く続くと思う。ハリー・ポッターの前日譚か後日譚か、舞台は世界のどの都市か、色々と応用がききそう。007シリーズのような長寿になってもおかしくないし、ここ最近過去の焼き直しみたいなことばかりで正直飽きてきているスターウォーズシリーズより面白いことは間違いない(ただしローグ・ワンは傑作だった)。ハリポタシリーズ、所詮子供向けファンタジーと侮ることなかれ。
ウォール街の狼が明かすヤバすぎる成功法則
知人が読んでいておもしそうだったので、営業の参考にと思って読んでみた。
結論としてはかなり為になる内容だった。著者はセールスで成り上がってきたセールス営業至上主義で、営業としてのし上がるための心構えから具体的な営業手法について説明されている。特にセールス営業に関わる人なら一度読んでみると気づきが多いと思う。
高橋是清自伝(上)
この人のことはほとんど知らなかったが日露戦争時に財政面で活躍した、経済政策で手腕を発揮したとどこかで読んで個人的に気になっていた。明治の松方正義、昭和の高橋是清と言われるぐらいだから凄い人に違いないと思い手に取った一冊。
読んでみて思ったのはまず人との繋がりがものすごく濃いなということ。交友関係がかなり広くて、人生やキャリアの転機が何度もあったようだがほとんど人間関係からもたらされているように感じた。時代の違いなのかこの人の人望なのか、ろくに話せる友人さえいない自分とは人としての器が話にならないくらい違う。
また筋の通った性格で、間違いだと思ったことは上司相手だろうがはっきり言えることもすごいなと。自身の利益や保身だけでなく、国のためとか自分の信念のためとか大義や志を持つからこそできるんだろうか。10代で一人で渡米して生活してるのも強い。
意外に思ったのは20〜30代で職を転々としていて定職についていないこと。キャリアよりも自分に嘘をつかない、誇れる生き方を選んでいるようにも見受けられた。時代が違うのでキャリアという面では参加にならないが、大成する人はやはり志の高さや目線の高さ、人としての器の大きさが違うなということを思い知りました。
クレイジー・リッチ!
付き合った彼の実家が大富豪で、周りには妬まれるし彼の家族からも良く思われないしどうしよう…という話。彼氏の母親に気に入られようとしたりパリピ女達がウェーイしたり本筋はまったくどうでもよいが、主人公二人と良識ある何人かの友人の奮闘だけが唯一の救いだった。それだけに最後の結末にはガッカリで、おいおい、筋を通すんじゃなかったのかよと突っ込みたい。王道といえば王道だけど、庶民からすればどうでもよくてしょうもない上流階級の映画。
ただ主人公ニックと親友との友情にはグッときたし、男の友情っていいなあ、俺もああいう親友が欲しい…と寂しい気持ちになったよ。恋愛映画なんだけど主人公二人はそれぞれ親友の友情に支えられていて、むしろ友人の大切さが際立つ映画だった。一つ忠告するなら、20代後半くらいの結婚するかしないか微妙な年齢のカップルが見ると気まずくなるからやめた方がいいぞ。