13人目の怒れる男

主に本や映画の感想など。語る人がいないのでブログに書いています。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

評決のとき

<ネタバレあり>復讐による殺人は許されるのか、司法制度はどう裁くのかというのが主題だか、安定や安全を捨てて自分の正義をどこまで貫けるのかというのもまたテーマである。現実では正義を貫ける人などいないので、だからこそ自分を貫く主人公に惹かれ、…

大人の方が刺さるかもしれない、トイストーリー4

シリーズ4作目でそろそろ飽きてくる頃だが、テンポ良く短い時間で仕上げているのは好印象。作中でキャラクターが自分の内なる声に従うシーンが度々出てくるが(決定的なのはラストシーン)、自分の幸せは自分で見つけるしかないんだよ、自分の本心に従えとい…

男の夢が詰まった映画、ウルフ・オブ・ウォール・ストリート

金、女、豪遊、地位と名誉、男の夢がこれでもかと詰められた映画(無論ドラッグは例外)。誰もが本能に忠実、頭のブッとび具合が観ていて爽快で、押さえつけていた本能が呼び覚まされる感覚。案外こういう単純でストレートな映画の方が魂を揺さぶったりする…

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

※ネタバレありおそらくだけど作り手は純粋なサスペンス映画を作りたかったんだと思う。そういう視点で観れば、それはそれで面白かった。ただし突っ込みどころも多い。死刑制度の撤廃を熱心に訴えるわりに自分の命(あるいは仲間の命)はずいぶん軽々と捨てて…