13人目の怒れる男

主に本や映画の感想など。語る人がいないのでブログに書いています。

『「美学」さえあれば、人は強くなれる』

ケンコバは仕事においてしたたかな面もあれば、恋愛では意外と不器用な面もあるようだ。ただ、自分はこう生きる!という芯が伝わってきて素直に格好いいなと思った。

一番響いたのは、他人にどう思われるかを気にするより自分がどう動くかが大切だという点。つまり、自分なりの美学を持って日々を生きろということだろう。

ケンコバは美学を軽んじる人を快く思わないような面もあるけど、自分の欲望のためになりふり構わず生きるのも(度はあるが)決して切り捨てられないなとも思う。

恋愛や結婚に関して言えば、モテることを目指さない限りは必ずしも器用になる必要はないのかなと経験上思う。自分と気の会う人に出会った時に、もっと可愛い子がいるはずだとか理想と違うとか、そういう自分のプライドをどれだけ捨てられるかだと思う。

あとは家庭環境が人に与える影響は大きいのだなと改めて感じた。自分もやっぱり父親と似てるなと思うし、同じような家庭をつくることを気がついたら考えている。祖先が辿った同じような人生を繰り返していく。それは自然なことだし、人間それでいいんじゃないのと最近は思うようになった。